省力化機械で日本の労働力人口の減少に立ち向かう会社のブログ~自動機の開発・設計・製作から3Dプリンタ、治具の設計製作まで~

地域密着型で自動機・省力化機械の設計・製作・機械開発をしています。近年は基板設計の優位性を活かして3Dプリンタや「かんたん電子看板」などの開発・製作・販売を行っています。

開発日誌

3Dプリンタをタッチパネル(タッチスクリーン)で制御する(1)


遠隔操作ができるようになり、そしてそれに合わせて制御系等も整理したので、3Dプリンタがずいぶんスマートになってきました。

そこで、最後の一押しとして、タッチパネルを設置してそこで制御できるようにする計画を立てています。ノートパソコンがなくても、タッチパネルで最低限の制御・調整ができれば、ますますスマートになります。

私たちは、Repetier ServerというソフトをRaspberry Piにインストールして、Raspberry Piをプリンタサーバーとして使用しています。

英語ですが、下記がRepetier Server タッチパネル制御の立ち上げに関する要領です。
Booting into Touchscreen Mode for Linux - Repetier-Server

その前段階として、Raspberry Piにタッチパネル(タッチスクリーン)の関連ファイルをインストールしなければなりません。
Raspberry Pi 3 でRaspberryPI用タッチ液晶(LCD)を使う - Qiita

上記記事にもありますが、下記が採用予定のタッチパネルです。
cocopar Raspberry pi 2B/3B用 3.5インチ タッチスクリーン TFTモニタLCD

タッチパネルのキャリブレーションができたら、その次にKweb Suiteというソフトをインストールする必要があるようです。それができれば、上掲ページに従っていけばインストールできそうです。

進展がありましたら、ご報告します。

3Dプリンタの遠隔操作(2)


3Dプリンタの遠隔操作(1)の続きです。

1.Raspberry Piの電源を外付けのAC100Vからもらっているので、できれば3DプリンタについているDC電源からもらう。
2.社内のローカルWi-Fiでしかアクセス出来ないので、せめて動画だけでもグローバルで監視できるようにしたい。究極的にはサーバーを設置しなければならないが、サポートサービスのためにグローバル遠隔操作することまで到達できれば、IoT3Dプリンタといえるだろう。

 という課題が残っていました。

1については、Raspberry Piの消費電流もそれなりに大きいのでリスクは取らずに、 まずはAC100Vはコンセントを経由させて、DC電源とRaspberry Piがそこから電気をもらうという構造にしました。これで、主電源を落とせば、Raspberry Piも同時に落ちるようになりました。Raspberry PiをDC電源にぶら下げるのは2号機以降の課題とします。
KIMG0282
KIMG0281
 

2については、見通しが立ってきました。

本格運用する際は別ですが、とりあえずはこの方針で行けるのではないかと思います。
Raspberry Piを別のPCからリモート操作
X11VNCの簡単な初歩や基本的な使い方・利用方法・仕様方法・やり方 | 初めての利用方法や使用方法・初心者でも簡単 使い方ラボ

SFのようなことができそうで、ますますワクワクしています。 

3Dプリンタの遠隔操作(1)


このIoT時代、せめて3Dプリンタを遠隔操作したい!とずっと思っていました。

設計部屋と3Dプリンタの現場が離れていると不便なのです。設計データをサーバーに置いてから現場に向かい、現場の3Dプリンタとつながっているノートパソコンでそのデータを吸い取り、そのノートパソコンで3Dプリンタに指示を出すというサイクルがまどろっこしいと思っていました。

そこで、設計部屋のパソコンから設計データをRaspberry Piサーバーに送り、ダイレクトで設計したパソコンからプリントアウトする指示を出せるはずと考えて構想を練りました。

そして、できました!

大まかには下記のイメージです。
Raspberry PiにRepetier-Serverをインストールして複数の3Dプリンターを制御する - なんでも作っちゃう、かも。

幸い、下記のRaspberry Pi 2 を在庫で持っていたので、これにインストールしました。
Raspberry Pi 2 Model B (1)


動画ではこんなイメージです。
https://goo.gl/photos/BxUsn5mjmFv8JDFz5

ノートパソコンがなくなって、実にすっきりしました。

課題としては…

1.Raspberry Piの電源を外付けのAC100Vからもらっているので、できれば3DプリンタについているDC電源からもらう。
2.社内のローカルWi-Fiでしかアクセス出来ないので、せめて動画だけでもグローバルで監視できるようにしたい。究極的にはサーバーを設置しなければならないが、サポートサービスのためにグローバル遠隔操作することまで到達できれば、IoT3Dプリンタといえるだろう。

ということが挙げられますが、一歩ずつ地道に改善していきたいです。

3Dプリンタトラブル復旧(熱電対・ファンのメンテナンス)


明日の3Dプリンタ展示に向けて成形・調整をしていたら、見たことがないようなエラーが発生しました。
IMG_4627 (1)

こちらで運用しているのは、RAMPS 1.4のファームウェアがインストールされたHe3D Prusa xi3というタイプですが、そのLCD画面が上記です。

左上がヒートベッドの温度、右上がエクストルーダーの温度ですが、defと表示されただけで温度を認識してくれていない状態になっていました。パソコンから指示すればモータは動くのですが、ヒートベッドやエクストルーダーの温度は、パソコンから指示しても全く反応してくれません。

しかも、自動で稼働させると温度条件を無視していきなり動き始めるという始末で、明日の展示会を前にして未知の状況が頻発してすっかり参ってしましました。


一晩明けて、スタッフの助力を受けて点検してもらったところ、エクストルーダーのノズルに取り付いている熱電対が断線していたことが分かりました。IMG_4520

以前掲載した写真ですが、加熱ブロック側面の黒色の小鍋ネジに押さえつけられているものが熱電対(サーモカップル)です。透明のケースに収まっていますが、中に入っている端子は非常に径が細くて何かの拍子で断線しても仕方がないくらいやわな構造なので、対策を講じる必要があります。reprap系の掲示板を見てみたのですが、いろいろブラケットなどで工夫している例はあるようですが、まだ理解できていないので、良い方法が見つかったらブログでもシェアします。

とにかく、熱電対が断線していたことにより、エクストルーダーの温度が認識されておらず、それ故のトラブルであったようです。検索ワードが悪かったのかもしれませんが、あまり類例が見つからなかったので、ブログでシェアします。


また、ファンの断線もありました。それ自体はハンダ付けで直すことはできたのですが、回転数が本来から激減しておりまともに機能しませんでした。
IMG_4628

サイズは、40mmx40mmx10mmでした。とりあえず、このサイズで仕入れやすかったのはミスミのファンでした。製品についてもシェアします。
C4010H12BPLB-7|DCファン|ミスミ|MISUMI-VONA【ミスミ】
PDFファイル

アマゾンでは、DC12Vで2芯という点に留意していただければ、この辺りで代替できるのではないかと思います。
uxcell 92mm x 25mm DC 12V 2ピン 65.01CFM PCコンピュータケース  クーラー 冷却ファン ケースファン PC対応 ブラック


納品されるまでの間は、60mmx60mmサイズのファンを仮付けしました。ボルト1本で不安定ですが、何とか動いているようです。



明日の展示はこれで動かしてみます。



3Dプリンタリールホルダ改造

細かい改善を続けています。

従来のリールホルダは既存品の流用をしていることもあって、S45CやSS400の鉄の切削品・加工品が多くて、やたらと重たくなってしまっています。悪いことにトップヘビーになっていて、かなり困っています。


これまでも3Dプリンタ成形品を用いてきて改造は進んだのですが、今回は取付板とパイプホルダを一体化してABS成形品に置き換えました。

こんな感じです。



底面にはパイプの受けも成形しました。これで負荷はかなり減りました。一番重たいのが今回成形した部品の中に入っている鉄製のベアリングホルダなので、これも一体化したくなってきました。


ギャラリー
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(有)イージー・エンジニアリングは、富山県にある地域密着型で自動機・省力化機械の設計・製作・機械開発を一気通貫で行う企業です。近年は基板設計の優位性を活かして3Dプリンタ「かんたん電子看板」などの開発・製作・販売を行っています。 連絡先 TEL:0765-83-3521 FAX:0765-83-3522 EMail:info@ez-eng.jp
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