省力化機械で日本の労働力人口の減少に立ち向かう会社のブログ~自動機の開発・設計・製作から3Dプリンタ、治具の設計製作まで~

地域密着型で自動機・省力化機械の設計・製作・機械開発をしています。近年は基板設計の優位性を活かして3Dプリンタや「かんたん電子看板」などの開発・製作・販売を行っています。

メンテナンス部品

ヒートベッドの温度を早く上げたい~グラスウール~

春が近づいてきましたが、まだまだ朝晩は寒いですね。

冬の間は、3Dプリンタの扱いに苦労する点があります。それは、ヒートベッドの温度上昇が遅くなるという点です。寒いので、夏と比べると数分のレベルで遅くなるのです。

そのために、弊社で使っているアイテムがあります。

こちらのサイトをご覧ください。
ヒートベッドの保温 RepRap 3Dプリンター

このページで紹介されている
デイトナ(DAYTONA) マフラーサイレンサー グラスウールLサイズ 330X900 13566というグラスウールです。
 
例えばABS樹脂を成形するためにヒートベッド温度を90℃まで上げたい時、感覚的な時間で恐縮ですが、このグラスウールを敷く場合と敷かない場合とで10分くらい違いがあります。

注意点が一つあります。グラスウールを置きっぱなしにしてしまうことです。置いたまま3Dプリンタを起動してしまい、グラスウールの上にお絵かきを始めてしまう現象を何度起こしてしまったことか…

その点さえ気をつければ、ヒートベッド温度上昇の遅さにイライラしている方にはおすすめです。
デイトナ(DAYTONA) マフラーサイレンサー グラスウールLサイズ 330X900 13566
 
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ヒートベッドの反り対策製品のご紹介~3M 3Dプリンタープラットフォームシート 3099AB~


ヒートベッドの反りは、FDM方式の3Dプリンタを使う方にとって悩みのタネの一つです。ABS樹脂で成形すると特に反りやすいです。

その対策品として、昨年2016年の秋にとても良い製品が市販されるようになりました。
3M™ 3Dプリンタープラットフォームシート 3099AB


3M 3Dプリンタープラットフォームシート3099ABについて


210mmx180mmのシートが3枚入っています。200x200のヒートベッドであればちょうど収まるイメージです。底面のシールを剥がしてヒートベッドに貼り付けます。250x200のヒートベッドであれば、40mm分はカットして使うイメージです。半端分は次回の交換時のために保管しておくといいでしょう。
3M 3Dプリンタープラットフォームシート(3枚入) ABS/PLA対応 3099AB


半年以上運用していますが、経験値でしか言えませんが、100mm四方以内のABSであれば反りがなく成形することができます。それ以上の大きさになると、Z方向への積み上げが25mm以上くらいになると、形状によっては反ることがありますので、万能ではありません。しかし、従来のカプトンテープよりははるかに成形品質が上がります。



また、経験値でしか言えませんが、PLAでは全く反らないと言っても過言ではないです。

ヒートベッドにおける反りについてお悩みの方は、是非導入をおすすめします。
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ヒートベッドの耐熱テープ貼替


積層型の3Dプリンタの特徴は、ヒータで熱せられたヒートベッドの上に溶かされた樹脂が、一層ごとに積層される点にあります。

ヒートベッドの果たす役割は大きいですが、肝心のヒートベッドを酷使してきたこともあり、表面に貼っていた耐熱テープがかなり劣化してきました。
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そこで、下記の耐熱テープの評判が良かったので、購入して貼り替えることにしました。

【ノーブランド品】 耐熱テープ 3Dプリンタ用 幅200mm x 長さ30m 並行輸入品


この3Dプリンタ導入時付属の耐熱テープを3分割して貼っていたので、まずひとつ目の耐熱テープ領域を剥離しました。
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こんな感じでピンセットでコーナーから剥離します。
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ある程度剥離したら、指で引っ張ると剥離できるような感じになります。
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筋が入った領域以外は剥離できました。
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次に、筋が入った領域も剥離していきます。
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この調子で、3層目も剥離します。
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古いシールの粘着面が残っているので、うすめ液でクリーニングです。
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今回購入したテープを貼ります。
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気泡が入るといけないので、少しずつ貼り進みます。
今のままだとあまりにも時間が掛かり過ぎるので、何かしら治具をつくって改善したいです。
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まずまず良い感じで貼ることができました。
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ボルト頭が邪魔して貼りきれなかった両端部は別途貼りました。
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その後、成形してみたところ、底面が非常に良い感じで成形されました。
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テープは30mあるので、しばらくこれで持ちそうでありがたいです。


3Dプリンタのノズル交換・メンテナンス

これまで使ってきた赤色のABSフィラメントを利用し尽くしたので、先日仕入れていたPLAフィラメントをセッティングしたいと思いましたが、その前に、 ノズルの汚れが激しくなったこともあり交換することにしました。

今後の備忘録を兼ねて、 


ノズルは下記のものを仕入れました。
【ノーブランド品】3Dプリンタアクセサリ 押出機ノズル 0.2/0.3/0.4/0.5mm (0.4mm)

これはReprap規格品のようで、既設ノズルと同サイズでした。 

このイメージで外します。止めネジと小なべネジを外して、ヒータと熱電対を抜きます。IMG_4508IMG_4510



ノズルを交換するために、このヒータブロックごと外しました。成形終了後の残のABSがパイプの中に入っています。
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ノズルだけでなく、ヒータブロックも汚れが激しかったので、ヒータブロックも掃除します。ヒータブロックを掃除するために、フィラメントガイドのおねじパイプを外しました。IMG_4518

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サンドペーパーでヤスリがけしてヒータブロックを掃除します。
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力を入れて磨くと、きれいになりました。
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ノズルを装着しました。この後の写真がありませんが、この後心置きなくヒータブロックも装着しました。
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ヒータブロック装着後のイメージです。小さな止めネジがヒータを止めていて、小なべネジの頭で熱電対を止めています。熱電対の先端はヒータブロック内の小さな穴に入っています。この位置関係は後でわからなくなりそうなので、備忘録的に写真をアップしましたIMG_4520


参考リンク
I3 Extruder assembly
Prusa XI3 - RepRapWiki
 
ギャラリー
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(有)イージー・エンジニアリングは、富山県にある地域密着型で自動機・省力化機械の設計・製作・機械開発を一気通貫で行う企業です。近年は基板設計の優位性を活かして3Dプリンタ「かんたん電子看板」などの開発・製作・販売を行っています。 連絡先 TEL:0765-83-3521 FAX:0765-83-3522 EMail:info@ez-eng.jp
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